スポンサーサイト

--/--/--(--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
         

大キレット越え・・・5日目

2009/08/15(Sat)




そびえ立つ槍ヶ岳

午前1時ジャストに携帯のアラームで目が覚める・・・(前室の気温8℃)

「さすがに寒いなー」と呟きながら外の様子を伺うと、
それはもう素晴らしい星空が広がっていましたぁ♪

この星空は是非とも写真に収めたいと思い、いつものようにフルーツグラノーラ、チーズ、ドライマンゴーを少々食べ、スープは時間短縮の為に省略して、朝食タイムを終了。さすがに5日目になると要領も良くなり、パパッとテント内の荷物をザック内に収納すると外に出て、テントの撤収作業を開始。あまり音を立てないように片付けていると、何やら視線を感じたので振り返ってみると、トイレ帰りと思われる男性が1人、かなりの至近距離でこちらをジッと見ているのです。「変な人だなー」と思いながらも作業を進めていたのですが、立ち去る様子もなく、相変わらず無言のままなので、近くに居られても気持ちが悪いと思い、ちょっと強い口調で「何か用ですかね?」と言うと、結局、何も言わないまま、その場を立ち去って行きました・・・変な人が居るもんだ(苦笑)

邪魔が入ったものの気を取り直して、無事に撤収作業も終わり、洗面等々の用事を済ませ、出発の準備は万事終了し、ようやく待ちに待った撮影タイム♪しばらくの間、満天の星空にそびえ立つ槍ヶ岳の雄姿を楽しんだ後、早出の人々もぼちぼちと活動し始めたので撮影を終了し、3時ジャストにテント場をあとにしました。

今日の夜明けは大喰岳で迎えようか、それとも中岳まで足を延ばそうかな・・・と
検討しながら登っていたら、3時30分、いつの間にか大喰岳(標高3,101m)に登頂(11℃)

「さて、どうしようかな?」

行くか行くまいか悩んだ結果、槍ヶ岳を撮るんだったら
この場所がベストだと思い、風が避けられる場所でその時を待つ事に・・・。


夜明けを待つ槍ヶ岳と活動し始める人々

空が徐々に白け始めた頃、ポツポツと登山者も見られるようになり、その中で団体さんも登って来られました。「早いなー」と感心しながら見ていたら、あっ、アーストレックのツアーの皆さん♪早速、「おはようございます」と声を掛けたのですが、なかなか僕だと気付いて貰えません。昨日はブルーのTシャツで、今朝はレッドのジャケットを着用していたので分からなかったとの事でした(笑)


朝焼け雲と槍ヶ岳

さて、その後は素晴らしい夜明けを堪能し、先に出発された
アーストレックの方々を後追いするように、5時24分、大喰岳山頂をあとにしました。


槍ヶ岳の夜明け


モルゲンロートの穂高連峰

途中、衣類調整で休憩中のアーストレックの皆さんを追い越して、5時56分、中岳(標高3,084m)に登頂。アーストレックの皆さんも登って来られ、山頂は賑やかな雰囲気になりました♪お喋りに花を咲かせながら楽しい休憩時間を過ごしてから出発。

2009081506.jpg

2009081507.jpg
中岳山頂にて

2009081508.jpg

2009081509.jpg

写真撮影を楽しみながら、皆さんの後部をてくてく歩いて、天狗平分岐までの登りに差し掛かった時、コースを少し外れた場所にある残雪のところで、アーストレックのツアー参加者のお二人が何やらなされている模様・・・。「雪を食べられているのかな?」と見ていたら、おいで、おいでと手招きをしていただき、近寄ってみると、その手には、なっ、なんと煉乳が・・・僕の手のひらにこんもり乗った雪の上にたっぷりとかけていただきました・・・くぅ~、冷たくて、めっちゃウマいっ!!

ありがとうございましたぁ♪

2009081510.jpg
天狗平分岐にて

2009081511.jpg
振り返れば槍がいる

2009081512.jpg

贅沢をさせて貰った後は身も軽く、意気揚々と登って、7時26分、南岳(標高3,032.7m)に登頂。

2009081513.jpg
穂高連峰をバックに・・・まだまだ元気です!!

再び、アーストレックの皆さんとのお喋りと絶景を楽しんだ後 、
眼下に見える南岳小屋を目指して出発しました。

2009081514.jpg

ゆっくり下って、10分ほどで到着。休憩していたら、アーストレックのツアー参加者のご婦人からかしわおにぎりをいただきました・・・ありがとうございますぅ♪大キレット越えを目の前にして、十分なエネルギーを補給する事ができたので、とっても有り難かったです!その後、ポカリスエット(500円)を購入して、ガブ飲みしていると、あっ、下って来るTさんを発見!!何度か手を振っていたら、僕に気付いてくれました・・・おはようございます♪

という事で、ここからは行動を共にさせていただく事にして、8時7分に小屋をあとにしました・・・う~ん、心強い。これから先は今までの穏やかな稜線散歩から一転、急峻な岩稜の登下降が続く大キレットへ。まずは『獅子鼻』を飛騨側に迂回し、落石しないように岩稜や鉄ハシゴを慎重に下って、8時50分、大キレットの底に到着。やっとひと息つける場所でホッと休憩するも、目の前に立ちはだかる岩稜帯に、まだまだ先が長い・・・1日の終わりのビールにやる気を見出して、9時3分に出発。

2009081515.jpg

2009081516.jpg
下りてきた岩稜帯を見上げる

2009081517.jpg
大キレットの底付近から北穂高岳を見上げる

しばらくは穏やかな登下降が続いていたのですが、『長谷川ピーク』のクサリ場付近で下って来る方々との離合の為に20分ほど待機。後続の21名の団体さんにもこの先の停滞を告げましたが、こういう先が見えない場所では登山者同士の声掛けが安全登山に繋がると思います。その後、クサリ場を慎重に抜け、10時31分、『A沢のコル』に到着・・・ふぅ~。ここでひと息ついてから先を急ぎました。

2009081518.jpg

2009081519.jpg

この先はガレガレの急登なので、落石しないように緊張しながら登ります・・・1歩1歩がヒヤヒヤします(苦笑)そして、『飛騨泣き』に到着する頃、再び下りの方々との離合となり、後続にもその旨を伝えて待機していたのですが、しばらくすると、なぜか先ほどの団体さんが登って来てしまいました。さすがにカチンときたので、「待機って言ったじゃないですか!」とその団体のリーダーに言うと、「そんな待機なんてできない」と・・・ムカッ(怒)さすがにこんな場所で言い争っても仕方がないので、大人の対応で話していたら、「ここで離合するしかないね」と言われる・・・自分がそうするようにしたんですよ(心の声)「大丈夫なんですか?」と言うと、大丈夫だろうとの事・・・山側を支点に待機しているあなた方は大丈夫だろうけど、離合する下りの方々は危険度が増すでしょう(心の声)登りの人は早く登ってしまいたいという深層心理が働くので気持ちは良く分かるのですが、登り優先など関係なく、こんな危険地帯ではお互いに声を掛け合いながら気持ち良く譲り合う事、相手の事を考えられる余裕が結局は自分の安全に繋がると思うのですが・・・。

2009081520.jpg
飛騨泣き付近

そんな事を考えていたら、団体さんに居場所を奪われたのか、単独のおじいさんが崖側で待機し始めたので、「おじいさん、ココが大丈夫ですよ」と誘導して、「後ろに体重掛けちゃダメですよ、落ちちゃうから」とお伝えし、念の為にザックを確保。しばらくは膠着状態が続いたのですが、10名ほど下ると、先のTさんから「OK」の返事を貰ったので登り始め、クサリや鉄杭に助けながら慎重に進み、信州側に出ると緊張感から解かれて、ホッとしました。その後もようやく北穂高小屋への最後の急登をまだか、まだかと登り続け、12時15分、北穂高小屋へと無事に辿り着きました。

2009081521.jpg


「ふぅ~」


先に到着されたアーストレックの皆さんにご挨拶した後、Tさんと喜びを分かち合いながら、
まだまだ難所が続くので、ビールはお預けで、代わりにCCレモン(300円)で乾杯~♪

2009081522.jpg


「くぅ~、ウマいっ!!」


あっと言う間に飲み干してしまったので、今度はポカリスエット(300円)で
乾杯と思っていたら、『飛騨泣き』で一緒だったおじいさんが到着されました。


2人で「お疲れ様で~す」と言うと、


ニコッと笑われながら「年幾つに見える?」と言われるので、


「えっ、おいくつだろう??」と悩んでいたら、


72歳との事・・・えぇ~、72歳で、それも単独での大キレット越え、めっちゃスゴイ!!

2009081523.jpg
僕らも72歳になったら、大キレット越えをやらないといけませんね!

そんなこんなで楽しくお話していると、「ビール飲む?」とのお誘いが・・・くぅ~、飲みたい、おじいさんと乾杯したい、でも、ここはグッとガマン(涙)これから涸沢経由で下られるおじいさんを見送った後、 「僕らもそろそろ行きますか・・・」と重い腰を上げ、13時2分に小屋をあとにしましたが、2分ほどで北穂高岳(標高3106m)の山頂に登頂・・・う~ん、ちょっと拍子抜け(笑)

2009081524.jpg

パシャッと記念撮影を済ませ、先へと進んでいたのですが、早起きの代償でウトウトと睡魔が襲ってきました・・・う~ん、ヤバイ。こうなってくると、歩行ペースもガタンと落ちるので、Tさんに、僕に構わずに先に行って貰うようにお伝えしたのですが、「マスターの顔が見えないと心配」と嬉しい言葉を頂戴しました。ですが、まだまだ危険地帯が続くので、僕を待っている間に落石などに遭われたら、それが一番哀しいので、やっぱり、先に行って貰う事にしました・・・。

2009081525.jpg

しばらくは団体さんのクサリ場やハシゴ場の通過などで渋滞が続いていたので、これ幸いに休憩しながら、落石だけはしないように注意力だけは散漫にならないように気を付けて、ゆっくりと進み、14時32分、『最低のコル』に到着。

2009081526.jpg
最低コル付近

2009081527.jpg
最低のコルから遥か彼方に涸沢小屋を望む

心配して待っててくれたTさんと合流したのですが、まだゆっくりなペースじゃないと無理なので先に行っていただきましたが、ハシゴを登っていると、上から「マスター、ここがヤバイ」との声掛けが・・・気合いを入れ直して、その危険個所に到着。この場所、普通はそのまま通過できるのですが、僕の場合、ザックが大きいので、普通に通過しようとするとザックが引っ掛かって通れません。なので、しゃがんだ状態で崖側にカラダを乗り出して、無事に通過する事ができました・・・Tさん、ありがとうございます♪

その後もガレガレの不安定な登山道が続くので大変なのですが、同じように疲れている方々と話しながら、ゆっくり登っていると、カラダもだいぶ楽になってきました・・・脳内麻薬が出始め、クライマーズ・ハイになり始めたようです(笑)かなりハイテンションになり始め、下に居られる方々に手を振ると、振り返していただいたり、もう元気100倍♪

2009081528.jpg

涸沢岳山頂直下の凹角状の岩場の通過では、

上に居られるTさんから「マスター、ザックが通らないかも」との声掛けが・・・

なので、「カラダが通らない場合はどうしたらイイですかぁー」と・・・(笑)

そんなこんなで、僕にとっての最大の難所?であった凹角状の岩場も無事に通過して稜線に出ると、もう山頂は目の前で、ゆっくり、ゆっくりと歩いて、15時52分、涸沢岳(標高3,110m)に登頂・・・う~ん、感無量♪

2009081530.jpg

Tさんとも喜びを分かち合い、登頂記念にお互いを撮り合いっこしながら楽しく過ごしていたら、山頂を素通りしている方々を発見!早速、「山頂寄らないんですかー」と声を掛けてみました(笑)すると、ザックをデポして登って来られました・・・せっかく苦労して、ここまで登って来たのに最後のピークを踏まないのは勿体無いです♪3人組の中の1人は20代前半みたいで、ちゃんとザックを背負ってからピークを踏んでいました・・・エライ♪

すぐ下が小屋なので様子が伺えるのですが、テント場はすでに満員に近いような感じでした。

「1張り分しか空いていなかったら、僕は小屋に泊まりますよ」とTさんに言うと、

「小屋泊も多そうですねー」と言われたので、

「泊まれなかったら、そこら辺で寝ますよ、今日はどこでも寝れる感じです」と言うと、

「僕のテントに一緒に泊まったらイイじゃないですかー」とTさんが言われたので、

即答で「それだけはいやー(笑)」と言ったら、

今までのやり取りを聞いていた若者が
「さっき、どこででも泊まれるって言ったじゃないですかぁ」と厳しいツッコミを入れられました(笑)

そんなこんなで談笑していたら、男女3人グループの方々の姿も見えたので、「山頂はココですよぉ~」を手を振って合図。お三方揃ったところで、パシャッと記念撮影・・・う~ん、イイ笑顔♪そして、「もうビールは目の前ですよ!」とお伝えすると、「一緒に乾杯しましょう」との嬉しいご提案♪

答えはもちろんOK!!

「楽しみだなー」とウキウキしながら、16時25分に涸沢岳をあとにしました。

2009081529.jpg

「ビール♪ビール♪」と期待に胸を膨らませながら軽やかに斜面を駆け下りて、16時37分、待望の穂高岳小屋に到着。テント場も満員に近いし、今夜は山で泊まる最後の夜なので、ゆっくり過ごしたいと思い、穂高小屋で宿泊する事にしましたぁ♪ザックを下ろしていたら、アーストレッの皆さんが集まって来られました。手早く宴の準備が進められ、まずは1杯と冷た~いビールをご馳走になりましたぁ・・・ありがとうございますぅ♪その後、宿泊手続きを済ませに受付に行き、素泊まり料金の6,000円を支払いました。

受付のお姉さんに「本日は大変混み合っておりますので、
掛け布団は1人ずつですが、敷き布団は2人で1枚でお願いします」と言われ、

「・・・」

「!!」

「ちょっと聞いてもイイ?」

「何でしょう?」

「この土間で寝るのはアリかな?」と尋ねてみると、

「私としては、何とも答えられません」との事でした・・・決行しようかな(笑)

とりあえず、無事に手続きも終わったので、アーストレックの皆さんの宴に再び参加させていただきましたぁ♪社長のYさんがバーナーであぶってくれたスルメがとっても美味しくて、ビールのつまみにサイコーでした♪Yさんが同席の2人組の方にもあぶったスルメを差し上げられたのですが、その時に「どちらから?」と尋ねられると、「北九州から・・・」の言葉に、「えぇ~、僕も九州は福岡ですよぉ」と同郷の人に出会った喜びで興奮していまいました(笑)その後、テントの設営を終えたTさん、アーストレックのツアー参加者のTさん達も合流されたので華やかさがプラスされ、色んな話に花をいっぱい咲かせて、とっても楽しい時間を過ごさせていただきましたぁ♪

2009081531.jpg
アーストレックの皆さんと一緒に・・・

時刻も17時30分過ぎになると、アーストレックの皆さんは夕食タイムに突入されたので、僕とTさんは土間のテーブルに移動する事に・・・すると、「マスター」と呼ばれたので声の方向を見てみると、あっ、先ほどの3人組の方々♪じゃあ、約束通り、乾杯しましょうという事になり、ビールを片手に「乾杯~」 で始まる楽しい宴♪3人組の方々は男性の方が新潟、女性の方々は神奈川と東京、それぞれ別々の地域にお住まいとの事で、今回は上高地で待ち合わせをして登られたとの事でした・・・そういうのもイイなぁー♪

2009081532.jpg
オツカレ~

しばらくすると、食事を終えられたアーストレックのYさんとTさん、
涸沢岳で一緒だった若者も合流し、今日1日の疲れを吹き飛ばすほど大いに盛り上がりました!!

この雰囲気、この感じ、これが山だなー♪

そんな事を思っていたら、新潟の方が「マスター、指どうしたの?凍傷?」って聞かれました。

いや~、両小指を失って8ヶ月近く経ちましたが、山で一番聞いて欲しかった事を聞いてくれました・・・くぅ~、めっちゃ嬉しい♪なぜ、そんなに嬉しいかと言いますと、初めてお会いした人に変な気遣いをして欲しくないので、いつもどのタイミングで話そうかなーと考えているのですが、今日は新潟の方のおかげで何も考えなくってイイんです・・・聞いてくださって、ありがとうございますぅ♪

しばらくすると大阪のTさんが明日は
西穂高岳を目指されるので、早めに切り上げて、テント場に戻られるとの事・・・



3日間、ホントにお世話になりました!
そして、めっちゃ楽しかったですよ、ありがとうございましたぁ♪

またドコかの山でお会いできる日を楽しみにしております。


そんなこんなで、楽しい時間は
ホントにあっと言う間に過ぎ去るもので、消灯時間が来てしまいました・・・

明日の安全登山の為、山の消灯は早いです!

皆さん、それぞれが部屋に戻った後、洗面等を済ませて土間に戻ると、

小屋のお兄さんがゴミ回収をしていたので、
「ここで寝たらマズいかな?」と聞いたら、「全然大丈夫ですよ」という返事が・・・ホッ。

という事で、割り当てられた部屋『コイワカガミ』には一度も足を踏み入れる事もなく、今日飲んだメンバーで、またいつの日か、美味しいお酒が飲めたらいいなーと思いながら、北アルプス最後の夜を土間で締めるマスターでした・・・最終日に続く。
 


         
Calendar
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
New diary
Archive
Category
Search in the blog
くじゅうの空

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
Web PhotoGallery


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
Cafe@Master

かふぇ@マスター

matsuzaki


QR
Favorite store
さかいや・オンラインショップ
アイシーアイ石井スポーツ
好日山荘Webショップ
山渓オンラインショップ
アウトドアーズvic2
ロッジ楽天市場店
アシーズブリッジ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
Advertisement

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。