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祖母山&障子岩縦走・・・4日目

2012/01/10(Tue)


午前1時45分、携帯電話のアラームで目が覚める・・・。

本日は泣いても笑っても山で過ごす最終日、
ここまで来たからには意地でも3泊4日にこだわりたい。

連日の長距離の縦走で疲労が蓄積されているはずなのですが、食料計画が功を奏したのか、筋肉痛などの症状もなく、一寸眠いのを除けば、体調は万全です。また、九折越やこのブナ広場の水場の状態から考えれば、祖母山頂直下にある九合目小屋の水場も大丈夫なはずなので、担ぐ飲料水の量を減らして進む事ができます・・・それでも、用心の為に2リットルは担ぎますけどねぇ。

小麦胚芽のクッカー&クリームチーズを2個食べて朝食を終えてから外に出ると、
月光に照らされたブナ広場がなんとも幻想的で、急ぐ気持ちを抑えて、三脚をセットして、パシャッ!!

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その後は慌ただしく撤収して、3時33分に出発。気温は-8℃と適度に冷え込んでいたのですが、樹林帯の登りでは暑くなるのでジップアップを着込んだだけで登り始めましたが、それでもすぐに暑くなってしまいました(苦笑)古祖母山への登りになると、登山道はスズタケに囲まれて展望もなく、ひたすら登るのみとなってしまいます。それでも、山頂が近づくにつれ、「本日の夜明けはいかがなものだろう」などと考え、絶景を思い浮かべると、思わず、笑みが溢れてしまいます。そんなこんなで、暗闇に浮かぶハシゴを無事に登って、5時50分、古祖母山(標高1,633.1m)に到着(-8℃)

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古祖母山にて

この頃になると運悪く、周囲はガスに包まれてしまいました。「このまま障子岳まで進もうか」とも思ったのですが、今から足早に進んでも、障子岳到着は夜明けにギリギリ間に合うか間に合わないか・・・だったので、後半の障子岩尾根に備え、前半はできるだけ体力を温存しておきたかったので、一途の望みに託し、先を急ぎたい気持ちを抑えて、このまま、古祖母山で待機する事にしました。冷たい風が吹き付ける山頂で待つ事1時間、願い叶わず、周囲を覆っていたガスが晴れる事はありませんでした。

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古祖母山より

仕方なく、絶景を拝むのは諦めて、健男社までの完登を心の励みにして先へ進む事に・・・。古祖母山から先は簡易アイゼンを装着して進みます。ガスの中での前進でしたが、この先は意外と好きなコースなので、楽しみながら歩き、山頂が近づくにつれ、「何か白いなぁ~」と思っていたら、山頂直下から先は霧氷に彩られていました。

ようやく、冬らしい風景に出逢え、嬉しくて足取りも軽やかに、障子岳(標高1,703m)に到着。
 
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障子岳直下は霧氷で真っ白

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障子岳にて

山頂はまともに風を受けて寒かったので、せっかく温まったカラダが冷えるのを嫌い、小休憩のみで先を急ぐ事にしました。ガス越しに見え隠れする天狗岩が近づくにつれ、天候も急速に回復し、目の前にそびえる祖母山の勇姿も拝めるようになってきました。

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薄っすらと祖母山が姿を現す

こうなってくると縦走冥利に尽きるもので、気持ち良く歩を進める事ができたので、天狗岩との分岐には思っていたよりも早く、9時8分に到着。先を急ぐ身でしたが、どうにもこうにも立ち寄らないと後味が悪くなりそうな感じだったので、ザックをデポして、散歩気分で天狗岩を往復して来ました。

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気持ちの良い縦走路

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天狗岩

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祖母山

再び、ザックを背負って祖母山方面に進みます。斜面を下って黒金尾根との分岐を過ぎ、しばらくは積雪していたので簡易アイゼンを装着していたままだったのですが、中間辺りまで来ると、陽当たりが良いので、積雪量はグッと減って疎らになったので、途中から外しました。

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霧氷のトンネルを歩く

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祖母山頂と霧氷

祖母山頂への取り付きまでは簡易アイゼンの助けを借りる事もなかったのですが、問題は取り付きの岩場です。遠目ではハシゴもロープも出ているので問題はなさそうです。簡易アイ ゼンでも大丈夫そうですが、できれば、6本爪ぐらいは欲しいところです。ここまで来て12本爪アイゼンを出すのもシャクなので、このまま簡易アイゼンで進みます。

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最初の岩場のトラバースは短いながら積雪していたので、トレースが崩れない事を祈りながら通過し、急斜面はキックステップで足場を確保しながら登って、10時43分、祖母山(標高1,756.4m)に到着(-1℃)

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祖母山頂にて

ここまで来れば、残るは障子岩尾根のみ、もっと時間が掛かってしまうと思っていましたが、予定していた時刻よりも早く到着できたので、気持ちに余裕ができるようになりました。せっかく、遠路はるばる幾つもの山々を乗り越えて辿り着いた祖母山頂でしたが、先の事を考え、ここでは記念撮影程度に済ませて、九合目小屋に向かいました。

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10分ほどで到着し、早速、水場へと向かいましたが、そこには目を疑う光景が・・・
なんと、まさか、まさか、問題ないと思っていた水場がガチガチに凍り付いていました(驚)

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「えっ、嘘だろうぉ~」と我が目を疑いましたが、どうやら現実のようです(苦笑)

気を取り直して、「もしかしたら、 飲料水があるかも・・・」と
九合目小屋を訪ねてみましたが、管理人さん不在で誰も居ませんでした。

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九合目小屋

手持ちの飲料水は1リットルほど残っていましたが、障子岩尾根を歩くので、2リットルは欲しいところです。幸いな事に小屋周辺は飲料水を作れるだけに必要な雪が残っていたので、雪から飲料水を作る事にしましたが、今回の縦走では雪から飲料水を作らない事を想定していたので、ガスカートリッジは250を1つしか用意しておらず、今宵の夕食分の燃料が足りなくなるかもしれませんが、仕方がありません。貴重な燃料なので、手際良く、雪を溶かして飲料水を作っていくのですが、溶かしてみると、やっぱり、ゴミが目立ちます。

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飲料水を作る

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溶かした水に↑これだけのゴミが

このままでは飲料水としては不合格なので、
秘密兵器のスーパーデリオスで濾過してから飲料水として使います。

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プラティパスに到着して!

1リットルの飲料水を作って、11時40分に出発。飲料水作りで50分ほど時間をロスしてしまい、気が急いていたのでしょうか、積雪した馬の背を無事に過ぎて安心していたら、大事な三脚を忘れている事に気付き、ザックをデポして、すぐに取りに戻りました。

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馬の背

痛恨のミスに悔 しがるも、自分の不注意なので仕方がありません。30分ほど時間をロス、なんとか暗くなる前に前障子まで辿り着きたいところです。宮原まではトレースもあったので順調に進み、13時6分に到着(1℃)宮原から池の原へと続く登山道にはトレースはなかったのですが、積雪量は落ち葉にうっすらと雪化粧する程度でたいした事はなく、順調に距離を稼いで、13時45分、池の原の展望台に到着。

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展望台から祖母山を望む

祖母山を仰ぎ見ながら、5分ほど休憩してから先を急ぎ、
急登に喘ぎながらも特に緊張する場面もなく、14時48分、八丁越に到着。

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この先から岩稜のアップダウンが続き、さすがに疲労困憊で遠くに見える大障子岩のピークはなかなか近づいてきません。それでも、日没までにはなんとか障子岩尾根を通過しておきたいと思ったので、全力を出し切るつもりで頑張って、15時34分、大障子岩(標高1,451m)に到着(3℃)

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大障子岩

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大障子岩にて

やっと辿り着いたのですが、天候も怪しげだったので、10 分ほど休憩してからラストピークの前障子を目指して歩き始めました。この先も樹林帯のアップダウンが続くのですが、倒木などがあって少々荒れ気味な上に積雪している場所もあり、滑りやすかったので、その度に簡易アイゼンを装着したり、外したりするので、距離をなかなか稼ぐ事ができません。

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前障子

それでも周囲が徐々に暗くなり始めた、17時29分、ようやく、前障子ピーク直下の岩場に到着。

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このジャックナイフのような岩場を越えれば、
ラストピークの前障子の頂がある・・・くぅ~、長かったなー。

上部のトラバースする所は積雪していたので、腰にぶら下げていた簡易アイゼンを装着しようとすると、片方の歯が外れてありません。どうも、どこかで落としてしまったようです(汗)ここまで来て、12本爪アイゼンを出すのも何だかな~と思い、ザックから出す時間も勿体ないので、このまま、ノーアイゼンで取り付く事にしました。岩のクラックをしっかりホールドしながら慎重に登って、17時35分、無事に前障子(標高1,409.2m)に到着・・・う~ん、感無量!!

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前障子にて

これで天候が良ければ、夕照に映える山々を拝む事ができたのですが、あいにくの曇天模様で残念です。このまま、縦走達成の余韻にいつまでも浸るわけには行かず、下山する事にしましたが、行きはよいよい、帰りは恐い、夕暮れ時のこの時間帯、疲労困憊、簡易アイゼンの故障、事故が発生する条件が3拍子揃った中、無事に下山してこその完登なので、まだ、ここで終わるわけにはいかず、より一層の注意を払いながら、滑りやすい岩場を慎重にトラバースしながら下って、無事に戻れた時はホッとひと安心しましたが、緊張から解放された反動で、ドッと疲れが出てきました。

「これから、これからが長い」

今から漆黒の闇の中を下らなければなりませんが、残りの体力を考えれば、もうルートミスは許されません。ヘッドランプを装着して、17時42分に前障子に別れを告げて樹林帯を下り始めました・・・。目印を追いながらも倒木に行く手を阻まれるので、念には念を入れて、10分に1回の割合でGPSでルート確認をしながら慎重に下って、19時48分、水場に到着。冷たい沢の水で顔を洗い、喉を潤すと、幾ばくかの体力が回復したようで、その後も疲労困憊でし重い足取りでしたが、最後の伐採地を歩くのは少々堪えましたが、月光に照らされた山々を見ながら集落を抜け、21時10分、無事に健男社近くの大障子登山口まで辿り着く事ができました。

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大障子登山口

下山後、明朝一番の『おがたコミュニティバス』に乗車すべく、今宵は健男社前の駐車場に宿泊する事にしました。胃袋が疲弊しているのか、空嗚咽を繰り返しながら、テントの設営を終えると、テント内へ倒れ込むように入りました。

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餅も残っていましたが、下山途中から無性にラーメンが食べたかったので、燃料が持つか心配でしたが、『うまかっちゃん』を作る事にしました。心配していた燃料は、ラーメンを作り終えても、僅かでしたが、まだ残っていました。

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あっと言う間に食べ終えた後、バスの便が限られているので乗り遅れないように、
携帯電話のアラームを5時30分にセットして、22時30分過ぎに就寝・・・最終日に続く。
          
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