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悪天候・・・4日目

2013/01/02(Wed)


午前3時30分に目が覚める・・・。

室内の気温は-18℃。外は相変わらず、烈風が吹き荒れている模様でした。

隣の男女二人組も起きられている模様。昨日、日数が足りなくなったから、今日は往路を下山すると言われていたので、せっかく仲良くなったのに、ここでお別れするのは残念です。とりあえず、ウイスパーライトインターナショナル(灯油)を点火して・・・と、ライターに火をつけようとするのですが、どうやっても付かない。最悪な事に予備のライターにも火がつかず、にっちもさっちもいかない状態。

このままでは、暖もとれないし、水も作れません。

『下山』の文字も浮かんだのですが、ラクダの背は、ノーザイルでも登れたのですが、ノーザイルでの下降は滑落する危険性が高まります。そこで恥を忍んで、男性の方に「予備のライターはお持ちじゃないですか?」と尋ねたのですが、持っていないとの事。仕方がない、このまま、ライター無しで進まなければと覚悟を決める事に・・・。しかし、男性の方が「下山するだけだから・・・」と、ご自身が使われていたライターを下さいました。これでまた安心して先に進めるし、温かい朝食もとる事ができます。

何度もお礼を言って、お二人をお見送りしました・・・ありがとうございました。

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赤石避難小屋内

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ブラックダイヤモンドのソロイストロブスター

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目出し帽を被って完全装備

登山靴を履き、8時12分に赤石岳避難小屋を出発(気温-20℃)

昨日の快晴は一転して今朝は吹雪いており、ホワイトアウト・・・1m先も見えません。先行されたはずのお二人のトレースもすでに消されており、GPSと地図、コンパスを駆使して先へと進むのですが、小赤石岳を過ぎた付近からルートが分からず、知らないうちに雪庇の上を歩いてしまう可能性もあったので、ルート確認の為にだいぶ時間をロスしてしまったのですが、その甲斐あって、無事に大聖寺平まで辿り着く事ができました。

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ホワイトアウト

本来であれば、この大聖寺平から夏道を通らずに県界の岩稜を登って行く冬期コースを辿るのですが、ホワイトアウトと強風の為、本日は荒川小屋に泊まる事にしました。大聖寺平から荒川小屋までは、無雪期であれば、35分ほどで到着できる距離だったのですが、谷という地形が影響しているのか、四方八方からジェット気流のような風が吹き、カラダが浮き上がって斜面に放り出されて数十m滑落したり、なんとか斜面を登り返そうとすると、またジェット気流のような風が吹いて吹っ飛ばされてしまい、まともに歩く事ができません。それでも這ってでも進まなければ・・・と思うのですが、這いつくばっていても、あの風が僕を斜面から引き剥がそうと数十秒間隔で襲ってきます。

荒川小屋まで、たった500m足らず・・・。

この500m足らずを満足に進む事すらできません。

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この付近、これだけ風が強いので積雪量は少なく、岩は剥き出しのまま、斜面はピッケルが刺さらないほどにクラストしているので、一度滑落すると、最初からスピードが出るので止めるのが至難の技です。何度かは運良くあった岩にピッケルを引っ掛けて止めたりしたのですが・・・。何度も何度も飛ばされては、その度に岩や斜面に叩きつけられ、最初は痛かったのですが、次第に感覚も麻痺していきました。そのうちに疲労もピークに達して、このまま荒川小屋に辿り着けなければ、疲労凍死が待っているだけでしたが、歩こうと思っても、すぐに風に薙ぎ倒されて進む事もできません。

気が付けば、何度か滑落した際に水筒と地図を無くしてしまい、温かい飲み物も飲めずに自然の猛威に恐れをなして「もう無理かな・・・」と、この時、命を諦め始めている自分もいました。それと同時に、何の為にもう一度、この場所に帰って来たのか、自問自答する自分がもう一人・・・。そう、この自然の猛威に打ち勝ちたいと思うもう一人の自分、「コンチクショー」と諦めかけていた自分自身にとても苛立つ自分が居ました。人間、怒ると火事場の○○が湧いて出てくるもので、無事に荒川小屋へ辿り着き、自分の命を守り切れば、この自然の猛威に打ち勝ったような気がするので、なんとしてでも辿り着こう。

「それから何十回、斜面に薙ぎ倒されただろうか・・・」

1回薙ぎ倒されても、その度に数mは進む事ができたので・・・。荒川小屋へ真っ直ぐに進んでいたつもりでしたが、いつの間にか、谷筋の樹林帯に進んでいたようです。樹林帯に入ったおかげで、太股付近までのラッセルはありましたが、風も弱まり、ようやく真っ直ぐ進む事ができ、15時7分、命の砦である荒川小屋に到着。

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荒川小屋

室内に入ると、ラクダの背でお会いした単独の男性が居られ、今日は沈殿されていたとの事で「この悪天候の中、よく辿り着けましたね」と驚かれていました(苦笑)安堵したら、ドッと疲れが出て早く休みたかったのですが、まだまだやらなければならない作業がたくさんあります。小屋内にテントを張り、飲料水用の雪を袋に入れたり、所要を済ませたりと大忙し(汗)それらを終わらせて、ようやくテント内に入る事ができます。雪まみれのアウタージャケット&パンツは小屋内に吊り下げて凍らせておきます。

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荒川小屋内

頂いたライターのおかげで温かい飲み物を飲む事ができ、至福のひとときを過ごす事ができました・・・感謝。その後、明日の準備を済ませて、夕食に『鶏そぼろの薩摩汁』と切り餅2個を食べ終わると、無事生還を祝して、ワイルドターキーとチョコで晩酌タイムを楽しんでいたのですが、極度の疲労の為、19時30分頃に就寝・・・5日目に続く。

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鶏そぼろの薩摩汁+切り餅2個

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お気に入りのバーボンとチョコ

         
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